【第901回】 真空と空のむすびで合気道

前回第900回で「空の気、真空の気とは」を記した。正面打ち一教で空の気と真空の気をつかえるようになり、技がこれまでと違ってきた。どう違ったかというと、合気道の技になったという事である。これまでも合気道の技を追求してきたつもりだが、こんな技では合気の技ではないし、きっとこれがと思える技があると思ってきたがようやくこれが合気道の技であると実感できる技に出会ったのである。

道歌に「真空の空のむすびのなかりせば合気の道は知るよしもなし」(『武産合気』)とある。つまり、真空の空のむすびのない技では合気道にならないということであり、逆に云えば、真空の空のむすびの技をつかえば合気道の技になるということである。これは前回の空の気と真空の気で技をつかうということである。
この間、空の気と真空の気で技をつかって稽古(正面打ち一教)をしてきて、次の事が新たにわかってきた。