【第937回】 肩を陰陽でつかい鍛える

道場での自主稽古では引き続き呼吸法をやっている。主に片手取り呼吸法を20年ほどやっていることになる。同じ片手取り呼吸法という技を繰り返しやっているわけだが、実際は違う事をやっているのである。片手取り呼吸法にもやるべき要件が多数、否、無限にある。その要件を見つけ、そして身につけているのである。やらなければならない要件とは宇宙の法則であり、そしてそれらの法則を身につけるための体を鍛え、つくることである。これまでの論文に記してきたのはそれである。

お陰でだいぶ片手取り呼吸法は上手くいくようになった。大概の相対での稽古相手を納得させることが出来るということである。要件の積み重ねの結果である。
しかし稽古仲間も同時に上手く、強くなっている。追い上げる方の上達の速度はこちらの倍以上なので、こちらとしては倍以上の努力をしなければならないことになる。
最近、自主稽古の諸手取り呼吸法で思い切り掴ませてやってみたところこれまでのやり方では難しいことが分かった。まだ未熟であり、呼吸法も不完全であるということである。ここから脱出するためには更なる法則を見つけ、身に着けなければならないということである。
どうすればいいのか、何が欠けているのかは体が教えてくれるはずである。それはこれまでの経験からわかっている。
そして教えてくれたのは「肩」をつかえということである。肩がつかわれていない、肩のつかい方、肩が十分鍛えられていない、肩をどうすればいいのかということである。

そこでやった事は、

当分の間、肩を意識して技をつかっていく。特に、肩を陰陽でつかい鍛えていきたい。