【第671回】 大人になっていく

今は、人生100年ということになってきた。自分は間もなく78才になる。まあ、ほぼ自分の人生を生きた事になるだろう。
しかし、自分の本当の人生は80才からだと思っている。後2年であるが、目標がある。大人になることである。80才になれば大人になれそうだからである。今はまだ、鼻たれ小僧は卒業したかもしれないが、青二才というところであろう。後2年で大人になりたいのである。

年を取ってくるに従い、誰でも大なり小なり年を取ってくる。自分の歳が増える事で年を取っている事が分かるものだが、体の衰えは年を取るに従って実感して分かる。特に悪い所がどんどん衰えたり、悪くなってくるので年を取っている事を実感する。

大人になるために、まずは何とかあと2年頑張るつもりだが、大人になるとはどういうことなのかを定義してみる。
○自分を知ること。自分は何者なのか、自分の使命は何か。何処から来て、何処に行くのか等を知ることである。そして己の使命に挑戦することである。
○人間を知ること。上と同じように、人間とは何者なのか、人間の使命は何か。何処から来て、何処に行くのか。どうして、誰がこのような摩訶不思議な身体と心を創ったのか等を知ることである。
○宇宙を知ること。宇宙の創成、どのようにして、何時出来たのか。宇宙の意志。宇宙は何をしようとしているのか。

これらの事を知っていくことが、大人になっていくことということになる。自分、人間、宇宙を知るという事は、それらの分からなかった事を知り、出来なかったことが出来るようになり、また、新しい発見があったということである。
そして自分、人間、宇宙を知るという事は大人になっていくことであり、生きるということになるし、また、生きる楽しみになる。明日が楽しみになるし、お迎えの最後も楽しみになる。

もっと早く、もっと若い頃からこれに気がつけばいいのだろうが、それは難しいと思う。若い内は、物質文明の競争社会に生きるのが精いっぱいで、金にもならない事に精力や時間は使えないはずだからである。
また、真剣に物事に専念したり、真に生きる楽しみは、高齢になったり、また、死の宣告を受けるなどから、死を意識してから出来るのかも知れない。
大人になりたければ、今から始めればいい。後で後悔しないよう。