【第221回】 十字の体遣いの稽古プログラム

前回に引き続き、6月にフランスのトゥールーズの合気道講習会でやった、「十字の体遣い」をテーマにした稽古を紹介する。(写真)

前から言っているように、合気道は十字道とも言われるが、宇宙の真理に従い、万有の条理を明示した合気技は、体も十字に遣っていかなければ上手く遣えないことになるはずだ。 しかし日常生活では、体をそれほど意識して遣うことはないし、体を出来るだけ遣わないようにする方向にいっているといえよう。そのかわりに、機械や道具がどんどん発達し、人の代わりを果たしているのである。

合気道で技を掛けるにあたっても、日常の体の遣い方をしているから上手く掛からないといえる。合気道の稽古に於いては、日常生活での体の遣い方を忘れて、武道の体の遣い方に去勢して稽古していかなければならない。
その内のひとつが「十字の体遣い」である。

当日の2時間の稽古のプログラムは次のようなものであった:

時間があれば、十字がらみ、腰投げなど十字にならないと出来ない技をやるつもりだったが、時間がなくてできなかった。