【第213回】 歩法

すべての習い事において、歩法は大事である。武術の世界でも、「継足」「送足」「無足之法」「浮足」「すり足」「猫足」・・・等など、歩く方法を重視し、伝承してきている。

合気道では、歩法のことを運足法(はこびあしほう)といい、その基本を「継足(つぎあし)」「歩足(あゆみあし)」「転回足」「転換足」としている。 合気道の技は足で掛けるといってよいほど、足遣いは重要である。つまり、歩法がまずければ、「継足」「歩足」「転回足」「転換足」も遣えないし、技も効かないわけでる。

そこで技が上手く効くための足遣いである歩法(運足法)で、何が基本的に大事なのかを考えてみたいと思う。

先輩からは、「足に目をつける」ようにせよと教わったものだ。足に目をつけて、そして身を重くしたり軽くしたり、早くも遅くも自由自在に足を運べるよう、歩法を研究し、身につけなければならないだろう。

参考文献  『合気道技法』 (植芝盛平監修 植芝吉祥丸著)(光和堂)