【第992回】 合気道との更なるお付き合い

京大特任教授の柏原正樹さん(78歳)(写真)が、数学界のノーベル賞とも言われるアーベル賞を受賞したことを朝日新聞の『天声人語』で知った。数学研究の最前線は熾烈な競争が繰り返される厳しい世界であるというから、並大抵の才能と努力ではなかっただろう。

柏原さんの職場には先達の次のような言葉が残っているという。
「朝起きたときにきょうも一日数学をやるぞと思っているようでは、ものにならない。数学を考えながらいつの間にか眠り、目覚めたときにはすでに数学の世界に入っていないといけない。」

私も合気道を長年やっているわけだが、成果はあまりあがっていない。柏原さんや数学者のような努力をしていないわけだから当然だろうと思うが何とかしたい。
別に賞や名誉が欲しいわけではないが、レベルアップをしたいものである。言ってみれば、自分が満足し、自分に賞を与えるようになりたいのである。
勿論、これまでも合気道のレベルアップのためにいろいろやってきたつもりである。最近では、上記の「朝起きたときに今日も合気道をやるぞと思い、やるべき課題やテーマを決め、朝の禊や道場の相対稽古でそれを試したり実践してきている。
また、これ以前には次のようにレベルアップしようとやっていた。
  1. 入門当時は、道場での稽古で先生の教えを守ること、つまり真似をする。
  2. 道場の相対稽古で技を掛け、受けを取り合い、技と体を錬磨する。
  3. 稽古時間以外での自主稽古をする。
  4. 道場稽古で職場や家から道場に行く道でやりたい事やるべき事を整理、イメージし、帰り道で稽古の反省と次の課題を考える。
  5. そして上記の朝起きたら、今日も合気道をやるぞと思うに続くのである。
つまり、今後の合気道とのお付き合いは次のステップに移らなければならないことになったわけである。「合気道を考えながらいつの間にか眠り、目覚めたときにはすでに合気道の世界に入っていないといけない。」ということである。勿論、起きている間もできるだけ合気道とお付き合いすることになる。合気道の目でものを見、合気道的に考え、判断する等である。
これで朝起きてから、寝るまで合気道とお付き合いをすることになるわけだから、私の合気道も喜んでくれるだろうから、レベルアップをしてくれるだろうと期待しているところである。