【第984回】 気から魂へ

気からようやく魂の次元の修行に入ってきた。魂の技を身につけるためにどのようにするか考えているが、まずは気と魂の違いを見つけるのがいいのではないかと考えた。その違いがわかれば魂がより明確になり、更に探究できると思うのである。これまでやってきて身につけた気と魂を対比してみるのである。まだ不完全であるわけだが敢えてやってみると下記のようになる。

 
息づかい イクムスビ あおうえい
息の動き 縦 → 横 → 縦 布斗麻邇御霊
息の形 十字 水火の円
体の原動力 気で体をつかう=気力 魂で体をつかう=魂の力=気魂
体の動き 作為的 無作為、自然、自動
手掌のつかい方 指先を伸ばし→手の平を拡げ→指先方向に進める 手の平に気を入れ→手の甲に気をのせる→手の甲で手の平を押し出すようにつかう
稽古の対象 相手(敵)や自分との葛藤 宇宙・天地・神との一体化
次元 (顕界)幽界 神界
働き 引力と凝結力 更に強化された引力と凝結力
体の動きの形 △→○→□ 布斗麻邇御霊
動きの中心 腰腹 腹→足→腹→胸→頭
身魂の関係 魄(身)は気・魂の下、裏で気で導かれる 魂は魄(身)の上、表で魄を導く
思いつくままに書き出してみたがまだまだあるはずである。

これで明確になった事がある、一つは、気の基に、そして気と共に魂が働くということである。気がしっかり働いてくれなければ魂が働けないのである。二つ目は、一つ目に関連することで、まずは気の養成をしなければ魂に辿りつくことはできないということである。気が身につかないのに、魂の習得は無理であり、魂に挑戦しても無駄だという事である。更に言えば、気の習得のためには土台になる魄(体)を鍛えておかなければならないということである。魄がひ弱では気も出ない。魄→気→魂の順序で鍛えるのである。
三つ目は、布斗麻邇御霊で体と技をつかうことである。布斗麻邇御霊が分からなければ魂が働かないはずだからである。

稽古は順序が大事で、やるべきことを積み重ねていかなければならないのである。
これで少しは魂の修行に進展があるだろうと期待しているところである。