前回「腹と胸の両方をつかう」では、技を掛けるに際して、腹だけをつかったのでは技にならず、腹と胸を結んでつかわなければならないと書いた。腹の単体ではなく、腹を胸とのコンビネーションでつかえということである。
今回はそこで約束した、別の体の部位のコンビネーションである。
それは足の親指と踵の結びである。足の親指と踵を結び、連動してつかうということである。
足底には主要な三点があり、体重がその三点を次のように移動する。
踵→小指球→母指球・親指→他方の踵・・・である。
歩を進める際は、体重をこの三点にのせ、このように移動するということである。これはこれまで書いてきた。
次に、親指と踵の関係を説明する。先ず、母指球は分かりやすく親指とした。同じものであると思うからである。つまり、母指球は体であり、親指は用であると考えるからである。
また、踵→小指球と重心が移るが、相手の早い攻撃などの場合は小指球に体が下りる感じがないし、余裕も無くなる。故に、即、踵→母指球・親指に体が落ちるように感じる。よって、踵→親指→踵・・・とすることにする。勿論、正式には、踵→小指球→母指球・親指→他方の踵と小指球につかわなければならない。
親指と踵の関係を片手取り呼吸法(右半身)で見てみると、