【第965回】 相手の受けを邪魔しない

これまでは自分だけを考えていて、受けの相手の事はほとんど考えていなかった。ただ、相手が上手く倒れる技と体づかいしか考えていなかったわけである。これからは相手のことを考えて技をつかわなければならないと気づいたのである。
何故、それに気づいたかと言うと、自分が相手の受けを取っていると、相手は受けが取れないような技を掛けてくるのである。受けが取れないから、動きが止まってしまうし、止まったところで頑張ってしまうことになるのである。相手もそうだろうが、周りで見ている人にもこちらが頑張って、相手の技の動きを邪魔していると見えるだろう。しかし、実際は、意地悪しているわけではなく、動けないのである。それでは何故こちらが動けなくなるかというと、法則違反をしているからである。これまでに気づいた実例と原因の例を挙げてみる。

こんなところが、最近、思ったことである。これからも受け身から更なる事が分かってくると思う。

相手の受けの邪魔をしないということを意識するようになったわけであるが、ここで分かってきた事は、相手が受けを取り易いように技をつかわなければならないと相手を思う事である。これは相手との一体化であり愛ということになるはずであると考える。一寸、「合気道は愛の武道」に近づいたようだ。