【第955回】 魂への挑戦

魂への挑戦を続けている。魂とは何か、どんな働きをするのか、どうすれば魂に出会い、働いてくれるようになるのかなどに四苦八苦しているのである。不可能に近いとも思うが、大先生のお墨付きがあるわけだから、やれば出来るはずだと挑戦する。また、以前、同じような難問に挑戦し、成功した事もある。布斗麻邇御霊である。当初は何が何だかわからなかったが、挑戦したお陰で身につけることができたのである。そのコツは、頭だけでなく、身体の感覚をつかい、そして大先生の教えに従う事である。これを「魂」にも使っていきたいと思う。

最近、「気」というモノが分かって使えるようになってきた。大きな力が出るだけでなく、「気の流れ」によって身体に陰陽の気が流れ、天地宇宙と己がつながる気持ちになる。例えば、天と地を結んだ三角体になった時とか、布斗麻邇御霊のアメノミナカヌシやタカミムスビ・カミムスビにつながった時などである。
また、相対稽古で技をつかう際、身体の上、表に気が流れ、乘るようにしている。これを大先生は、「魄の世界を魂の世界にふりかえるのである。魄が下になり、魂が上、表になる」。魄は身体であり、その身体の上、表になるのが魂であるわけである。だが、残念ながらこの上、表にくるものが魂とは実感できない。何かくることは確かだが、今のところこれを気と感じている。いずれこの気が魂になるはずである。そう実感出来るようになるはずだと思っている。
いずれにしても、身体の上、表にくるものが気であり、魂である。そしてこの上になり、表になった気(魂)が身体をつかい、導くのである。これまでの身体主体で動いていたのを気(魂)が主体的に動くに変わるのである。これを「魄の世界を魂の世界にふりかえる」というのである。
気(魂)を身体(魄)の上、表にくるようにするためには、身体の表が働くようにしなければならない。また、身体の表が働くためには身体の表に気(魂)が流れるようにしなければならない。これは身体のつかい方と息づかいでやることになる。これはこれまで書いてきた十字や息陰陽などである。

これまでのところ気と魂との違いがよくわかっていないので更なる研究が必要であるが、その基は何といっても大先生の教えであるから大先生の教えに戻る。大先生は魂について次のように教えておられる。

等である。少し魂の一端が見えるようである。この説明は回を改めることにする。