布斗麻邇御霊とアオウエイの言霊で技をつかっている。基本技をこの御霊と言霊で収め、御霊と言霊の働きを確認し、また、これらの御霊と言霊で技を修正したり改善している。基本技の主なのが、私の場合片手取り呼吸法と正面打ち一教である。この基本技を何度も繰り返しながら布斗麻邇御霊とアオウエイの言霊を身に着け、そして片手取り呼吸法と正面打ち一教を修正、改善しているのである。
お陰で布斗麻邇御霊とアオウエイの言霊が大分わかってきた。更に合気道の技は布斗麻邇御霊とアオウエイの言霊で生まれ、収まる事が明確になってきた。つまり、この御霊と言霊に合しなければ合気の技にならないということである。
これまでは布斗麻邇御霊とアオウエイの言霊を大ざっぱでも何とか理解しようと、細かい事には気がつかなかったし、気をつけなかったが最近では細かい事が気になるようになった。よく言えば進化したということだろう。
布斗麻邇御霊はと七つある。この御霊に対応する言霊アオウエイは五つである。そしてその御霊と言霊は次のように対応する。
ア、
オ、
ウ
ウ
ウ、
エ、
イ
つまり、他の言霊は一つの御霊に対応しているのに対し、ウの言霊は三つの御霊に対応しているのである。ウの言霊(親音)で三つの動作があるということになる。
は
と
で形成され
につながるのだが、複雑になるのでここでは省き別の機会にする。
これまでの経験から、問題はこのウのを軽視してきたことがわかる。ウで腹中を横に拡げ
とし、更にウで腹中の気を上と下の縦に上下し
としていたが不十分であった。
正面打ち一教(右半身)では、ウので腹中の気を横に拡げながら右手を上げ、引き続きウの
で腹中の気を地に下ろし、左足が地につき左手が上がる。片手取り呼吸法でも、ウの
で腹中の気を横に拡げると右手が上がり、引き続きウの
で腹中の気を地に下すと、左足が地につき右手が上がる。また、正面打ち入身投げでも、ウの言霊での
の気の働きは同じであり、剣を振り上げるのも同じである。恐らく合気道の技はすべてこの法則が適用されるはずである。
つまり、この法則を無視したり、逆らえば合気道の技ではなくなるということである。