大先生が云われている真の合気道(武産合気)を求めて修業しているが、これまでの合気道と真の合気道の違い、また、どうすれば合気道から真の合気道に入れるかを考えてみた。そしてそこには決定的な違いというよりも、真逆であることに気がついた。
その合気道と真の合気道の決定的な違いは、合気道の技は力(息、気)を腹に集めてつかい、真の合気道では力を腹から外に発してつかう事である。図解すると下記のようになる。
真の合気道は、腹中に集めた気を外に発散する。力と気は腹から外方向に流れる。手も引くのではなく出す、伸長する。それをよく表わす大先生と有川定輝先生の下の写真である。
この力がつかえるようになると気が働く。気が働くことによって、相手の気と結び、己の気で相手の気を誘導するようになる。目に見える次元から目に見えない次元、顕界から幽界、魄から魂の次元の修行になるわけである。
合気道の技をつかう際は、まず腹中に力を集め、その集まった力、つまり、息や気を腹中に引き込むのである。そして次にその力を腹中から外に吐きだすのである。これを大先生は「息を吸い込む折には、ただ引くのではなく全部己の腹中に吸収する。そして一元の神の気を吐くのである。」(合気神髄P14)と教えておられるのだと考える。つまり、腹を肉体的につかって技をかけるのではなく、腹からの気で技を掛けるということである。
また、大先生は、「宇宙の魂線と緒産霊せねばならない。即ち一元の神の道に、魂の魂の緒の線を悉く糸筋としてむすび、呼吸していかなければならない。」(武産合気P.84)つまり、自分の中(腹中、体中)に力(気、息)を止めて置かずに外に出せということである。
腹を肉体的につかって技を掛けている間は魄の力になるが、これが合気道の基礎であり、まずはこれを鍛えなければならない。そして腹が出来、合気道の体ができてきたら、次の真の合気道、武産合気に移るわけであるが、そのためには腹から一元の神の息と気を出すことになる。