【第882回】 魂の開眼

魂の研究をしている。少しは分かってきたようでもあるが、まだまだわかっていないという状況であり、ますます魂の学びに励まなければならないと思っている。
最近、不思議に思うのは、宇宙の営みと思われる法則が次から次へと表われ、身につき、技になっていくことである。これまで書いてきた陰陽、十字、天火水地、△○□、・・・布斗麻邇御霊、あおうえいの言霊等である。
一つの法則を見つけ、ある程度身に着くと、不思議と引き続き次の法則が現われてくれるのである。

それでは何故、このような宇宙の法則を身につけようとしているのか。勿論、いい合気道の技がつかえるようにであるが、それだけではないように思える。いい技で相手をどうこうしようだけではないはずである。
そして分かったことは、この不思議な現象は、どうも気を生み、気を育成するために行っているのだろうということである。更に、追及している「魂の開眼」のためであるようだ。何故ならば、大先生は次のように教えておられるからである。
「自分一人でも開眼すれば、宇宙の気はみな悉く自分一人に、自然に吸収されて来るのです。そして悟るべきものはすべて悟るのであります。」(武産合気 P.47)
ここから、上記の法則が身についていくことは、宇宙の気を吸収していく事であり、悟りでもあるということであると考える。宇宙の法則が身についているということは、宇宙の気が自然に吸収されていることになり、悟りが始まったという事になるだろう。
そして悟るべきものを悟れば開眼する事になるわけである。合気道の修業はこの開眼にあると言えるだろう。魂の開眼であり、この魂の開眼をするための合気道修業が魂の学びというのだと思う。

何故、魂の学びが大事で、合気道修業の目標になっているかというと、美しい世界(地上天国や宇宙楽園)を完成するためには魂の開眼が必須だからである。これを大先生は、
「天と地は完成し、美しい天照の世界であります。ただわれらの人類の魂の開眼のみが待たれるのであります。人が立ち直らなければ万有は悲しむのです。」(武産合気 P.47)と言われているのである。

魂の開眼のために、ますます技を練り、法則を身につけ、宇宙の気を吸収し、悟っていかなければならないと再確認した。魂の開眼で魂や魂の働きがもう少しわかると期待している。