【第870回】 今年はいい年だった
今年も残り少なくなった。年のせいか、一年が経つのがどんどん加速度的に早くなっている気がする。しかし、この一年を振り返ってみると、いろいろとやっていたようだ。上手くいかなかった事もあるが、いい事もあったことが思い出される。よし悪しをならせば、今年はいい年だったと云える。
その理由の主なものは次のようになる。
- やりたい事をやりたいように出来たことである。やりたい事ができるためには、肉体的、精神的、経済的、時間的な条件を満たさなければならないわけだが、それがクリアされて出来たということである。そもそも人はやりたい事は沢山あるわけだが、これらの条件の内、この内の何かが欠けたりするために出来ないのだと思う。子供の頃や若い頃は、元気でやる気満々でも、経済的、時間的な制約でやりたくとも中々できないし、高齢になり年を取ると、経済的、時間的に問題はないとしても、肉体的、精神的(やる気)な制約が重くのしかかってくる。
お蔭様で、この肉体的、精神的、経済的、時間的な条件が満たされたために、やりたいことがやりたいように出来たのである。
毎朝の禊ぎ、読みたい本を購入し読む、食べたい物を食べる、見たいものを見る(例えば、展覧会、映画)、着たい物を着る(和服など)、そして合気道の稽古である。
合気道の稽古も休むこともなく続けることができたし、やりたいように出来た。お陰で、
- 合気道の次元が深まった。例えば、
― “気“と云うモノがわかり、つかえるようになった。
― 天地と合する技づかいをつかえるようになった。
― 布斗麻邇御霊とあおうえいの言霊で技をつかうようになった。
― 体の表で気と力をつかえるようになった。
― 神が身近になった。
― 合気道は敵を殲滅するためではなく、宇宙との一体化(小乗)と地上楽園建国の生成化育のお手伝い(大乗)であることを確信した
- 体のリニューアルをした事。
合気道の稽古をしているにもかかわらず、突然、体が急に機能しなくなることにショックを受けた。街を歩いていてもつまずいたり、階段に爪先をぶつけしたりと足が十分に上がらなくなったのである。
そしてこれを機に体を観察してみると、体の各部位が衰えてきていることが分かったのである。足の筋肉の衰え、平衡感覚の衰え、関節・筋肉のちじみ、六根(特に、眼、耳、鼻)の衰え、頭のふらつき等である。
これらの衰えに対して、対策を考え、実行したお陰で、体がリニューアルできたようだ。若者の頃とは違った、所謂、高齢者の体ができたと思う。尚、この高齢者の体のリニューアルの詳細は別の回で書くことにする。
ということで、好きなことを好きなようにやった・出来たし、体も再構築できたので、今年は私にとっていい年だったと云える。これを来年に?げて生きたい。
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