これまで合気道精進、技の上達とはどういうことなのか、どうすればいいのかを研究してきたが、まだ欠けたものがあり、それを探しだし、研究しなければならないと思っていた。
これまではこの部分を飛ばしてしまっており、それを無視してやっていた故に、いい技が生まれなかったわけである。
それに気づかせてくれたのは、大先生の次の教えである。
「日月の気と天の呼吸と地の呼吸、潮の干満とこの四つの宝を理解せねばいけないのである。もう一つ、澄み切った玉が必要である。この五つのものが世界を淨め、和合させてる。植芝ばかりではない、これに賛成する人は同志として光明を天から与えられ、それを観得される筈です。」(合気神髄P.14)
これまで「天の呼吸と地の呼吸、潮の干満」は研究してきたつもりだが、「日月の気」を研究していなかったわけである。多少は研究していたようだが、よくわからず、その本質的な重要性に気がついていなかったのである。
ここにきてようやく「日月の気」、そして「天の呼吸と地の呼吸、潮の干満」の四つの宝とその重要さが分かってきたのである。
「日月の気」について、『大本言霊学』には、
「天之御中主神、其言義は天地の初虚空の正中に﹅の気と云御名にて即ち○の正中の﹅をなして其御形○・是の如し。則ち天之御中主の御霊なり。・・・
一心の﹅は即ち天之御中主神在の宮なり故に心動ては一の形をなし動けば|の形を為す。動かすのは吾にして動くは﹅なり。善悪正邪の別は一心の﹅より発る。所謂一元の﹅なり。此の御霊の御像は即ち○・(日)○・(月)﹅(星)なり。萬物この御霊より発するなり。」(「大本言霊学」出口王仁三郎著)とある。
ここからわかることは、