【第782回】 ついに傘寿を迎えた

願っていた80歳を迎える事が出来た。喜びと感謝でいっぱいである。5年ほど前に体調を崩し、もしかするとこれで終わりかと思ったが、80歳までは何とか頑張りたいと努力してきたので、この喜びは並ではない。通常の誕生日にはほとんど興味がないが、この80歳の節目の誕生日は特別なのである。また、この誕生日を迎える事が出来るためには多くの人多たち、否、万有万物に助けられたことに感謝している。
何故、傘寿の80歳にこだわったかというと、80歳から一人前になりたいと考えたからである。つまり、それまでの鼻ったれ小僧を卒業したいと決めたからである。日常の人生においても、そして合気道の修業においても、鼻ったれ小僧から一人前の大人になりたいのである。

傘寿祝いのショット(4月5日撮影)
4月5日に傘寿を迎えた。いつもの通り、朝の禊をし、そして『合気神髄』一章を読んだ。月曜日なので、道場稽古はないが、今後もこの禊ぎを続け、聖典『合気神髄』『武産合気』を読み、そして道場稽古の三本柱での修行を続けて行くつもりである。
当日読んだ『合気神髄』には、「合気道の極意は、己の邪気をはらい、己れを宇宙の動きと調和させ、己を宇宙そのものと一致させることにある。」とあった。以前はこの意味する教えは、チンプンカンプンであったが、今はよくわかる。鼻ったれ小僧から一人前に変わってきていると思える。後は、これを体と技で表すことが出来るようになる事であり、これからの課題である。
80歳の次の目標は、今書いている合気道の論文を1000回まで書き続けることである。毎週一回ずつ(4編)を書いているが、今は780回ほどであるので、残り220回程となる。一年間は50週あるので、1000回までは4年ちょっと掛かることになる。
何故1000回かというと、別段の理由はない。強いて言えば、一つは、1000で区切りがいいこと、二つ目は、1000回(4000編)書けば、合気道の事も、自分の事も、宇宙の事もある程度わかるようになり、論文も自分もある程度まとまってくれるのではないかと期待していることである。
過去の4年はあっという間に過ぎてしまったが、これからの4年は長い長い時間のようで自信はないが、やるしかないだろう。心配してもしょうがない、その時、又はその前に答えが出ることは確かである。