【第777回】 渋沢栄一と合気道

今、渋沢栄一が世間で注目を集めている。NHKテレビの大河ドラマになったり、多くの書籍が出ている。
渋沢栄一は農民から武士、官僚、そして事業家になり、500余りの営利会社の設立や運営に関わったとされる。もし彼がいなかったとしたら、日本は変わっていたはずであるし、もしかすると大変な事になっていたかもしれない。
そこで渋沢栄一がどのような人物で、そして何故、そのような事業が出来たのかを知りたく、彼に関する二冊の本『論語と算盤』『渋沢栄一運命を切り拓く言葉』を購入して読んでみた。

本を読んでいくと、世に名を遺す人はそれなりの理由があることを改めて知る。そして彼の素晴らしい思想や行動は、合気道にも通じている事がわかった。実業家の雄が渋沢栄一翁とすれば、真の武道の雄は植芝盛平翁であり、お互いに求めたモノや求め方は同じようにも思える。
その幾つかを抜き取って紹介する。

まだまだ渋沢栄一翁からは学ぶ事があるが、紙面の関係もありここまでとする。世の中には、偉い方がまだまだ居られるようなので、ますます勉強しなければならないと再決心したところである。

参考資料:
『論語と算盤』 渋沢栄一 守屋淳訳 ちくま新書
『渋沢栄一運命を切り拓く言葉』渋沢栄一著 池田光解説 清談社