【第774回】 コロナの後に目指す世界

新型コロナウイルス感染が始まって一年になるが、まだまだ終息する様子はない。近い内にワクチンが接種されるようになるようだが、その効果が出、そしてコロナを心配しないでの日常生活に戻るには時間がかかりそうだ。

今回のコロナは、日本だけでなく、地球全土を襲い、医療崩壊、ロックダウン、経済悪化に陥れ、世界を混乱させている。
しかし、同時に、「世界中の人々が、コロナと云う人類共通の問題について“本気”で対策を考え始めたとも言える」、そして「問題はコロナだけでなく、資本主義の行き詰まり、拡大する格差、地球規模の環境破壊…人間は、パンデミックを奇貨として、これらの難題にも一致団結して立ち向かおうという姿勢を生み出したのではないだろうか。」(『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』【講談社現代新書】)と云われる。

そこでまず賢人がコロナ対策をどうすればいいのか、そしてコロナ後にどのような新しい世界を考えているのかを見てみたいと思う。上記の書から興味ある関係個所を抜き取ってみた。

そこで合気道はどうなのかということになる。
合気道は、“コロナの後に目指す世界“もすでに目指していると思う。コロナ感染があったからではなく、合気道の基本的な思想であり、システムである。コロナ感染があろうがなかろうが目指しているものがあるということである。つまり、“コロナの後に目指す世界“だけでなく、究極的な世界は合気道の中にあると考えるわけである。上記の賢者の考えを踏まえてそれを具体的に見てみることにする。 やはり、合気道は、コロナの後に目指す世界とも共振している。

参考文献 『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』【講談社現代新書】