これまでも合気道は十字道であるし、十字が大事であるとは言ってきたが、まだまだ十字の重要さを十分わかっていなかったと反省している処である。
まず、大先生は合気道を十字道であると云われておられることを確認し、合気道は十字道であることを身に染み込ませなければならない。
〇天地の精魂凝りて十字道 世界和楽のむすぶ浮橋
また、大先生は合気道を合気十とも次の様に詠われておられる。
〇ありがたや伊都とみづとの合気十 ををしく進め瑞の御声に
〇千早ぶる神の仕組みの合気十 八大力の神のさむはら
新たに分かった事は、合気道の技の形は十字々で成り立っており、技と体は、陰陽同様に縦→横→縦と十字々に正確に、規則正しくつかわなければならないということである。さもないと、相手がしっかり打ち込んできたり、力一杯思い切り掴んできた攻撃を捌くことが出来ないものである。更に分かってきたが、この十字々から気が産まれることである。正面打ち一教や諸手取呼吸法などでやってみれば分かるだろうが、上手くいかない大きな理由がこの十字のつかい方であると分かった。
十字につかうのは、これまでの体の十字に加え、息や気による体の十字である。気をつかうのは難しいだろうから、まずは息をつかえばいい。イクムスビ、そして阿吽の呼吸である。
また、体とは手と足と腰腹である。これを正面打ち一教でどのように十字につかえばいいのかを書いてみる。これが宇宙の法則に合っていれば理であり、理合いであるので正しいはずである。誰が何時の時代、どこでやっても出来るはずである。相手が右半身で右手で打ってくるとする、