【第741回】 まだまだやりたい事が

来年は傘寿(さんじゅ)となる。昔と違って現在の日本の平均寿命は80歳を超えているわけだから、80歳など何ということはないが、自分としては一つの節目にしているので重要なのである。以前にも書いたが、80歳までは鼻たれ小僧の半人前であるが、80歳になったら一人前にならなければならないと思うからである。だから、そろそろ一人前になる準備に入らなければならないのである。これまでの鼻たれ小僧の生き方、考え方が変わらなければならないわけである。

そんな事を考えていると、まだまだやりたい事があることがわかってきた。お迎えが来るまでに是非やりたいことである。やりたい事は次々と出てくるが、どれも今までやってきた事を土台にしたものである。つまり、これまでやって来たことを土台にして、その上の次元の事に挑戦することである。これまで見える世界の顕界でやって来たことを土台にして、見えない世界の幽界でやるということである。とすると、これが鼻たれ小僧の半人前から一人前になるための仕事に相応しいはずだと思う。

傘寿になってやりたい事とはどんな事かというと、今のところは次のような事がある。が、まだ完全にまとまっていないのでランダムであったり、重複する処があったりする。その内一つにまとまって、それに集中するようになるのだろうと思っている。

世の中には目に見えなくとも存在するモノはあると考えている。例えば、神や仏である。昔から多くの人は神や仏を見たといわれている。合気道の開祖の植芝盛平先生も神様を見、交流されていたというのだから神の存在も信じたい。人は、それは科学的ではないというが、今の科学はまだまだ不成熟で完全ではない事を知っている。科学はあるモノは科学できるが、無いモノの科学は出来ない。つまり、神が存在しないという証明はできないのである。だから、神の存在と不在は半はんということになるわけで、存在・不在を誰でも好きな方、都合のいい方を取ればいいのである。
 
伊邪那岐の命が伊邪那美の命に会ったように、出来れば数年前に無くなった女房と会ってみたいものである。
合気道では、顕界、幽界、神界及び過去、現在、未来は一つであると教えられている。つまり、今現在のところに過去も未来もあるし、幽界、神界もあるということである。「合気道の思想と技 第740回『顕幽神界・過現未と繋がるのはひびき』」で書いたように、“ひびき”によってそれが可能になるのではないかと思っている。
そうなれば、女房や神や動物や植物とも交信できるだろうし、未来も見えるようになるのではないかと思っている。

一人前になるということは、これまでと違った次元に入るという事にもなるわけである。次元が変わることの意味は、次元が変わることによって、前の次元がよく見えるということである。その次元の良し悪しやその悪しきところをどうすれば変える事が出来るのかが、次元が変わることによって分かるということである。その次元の中に居る限り、そこの良さや悪さということは見えないものである。合気道の稽古をしているとそれがよくわかる。

やりたいことは以下のようにあるが、紙面の関係で詳細を省く
  • 人には使命があり、神々との黙約があるということ、そして神々は使命のために協力してくれるという事
  • 神通力
  • 宇宙と一体化する
  • 人体の神秘。何ものが何故このような複雑微妙な肉体をつくったのか
  • 心の神秘。何ものが何故このような複雑微妙な心をつくったのか
等々

これらのやりたい事のために、先ずは傘寿を目指しているが、その次の目標は当論文を1000回まで続けることである。この論文は第741回であるが、願わくば、1000回の論文を書き、上記のやりたい事をやり遂げたいと思っているところである。