【第726回】 天の気、天地の呼吸、地の呼吸・潮の満干と正面打ち一教  <その2>

前回の<その1>に続き、今回は大先生の「天の気、天地の呼吸、地の呼吸・潮の満干」の教えを、極意技である正面打ち一教でどのようにつかうことになるのかを研究してみたいと思う。*は私の捕捉・解釈である。

従って、正面打ち一教(恐らくすべての合気道の技)の呼吸は、
天の呼吸⇒地の呼吸⇒潮満の玉(赤玉)⇒塩干の玉(白玉)⇒天の呼吸
となるはずである。

これが「天の気、天地の呼吸、地の呼吸・潮の満干」をつかった好例であると思うが、この理合い・法則ですべての技(形)をやればいいし、やらなければならないと考える。例えば諸手取呼吸法などは、この理合いでやらなければ、力で抑えられてしまうことになる。
また、剣もこの天地の呼吸でやらなければ、合気の剣にはならないと思う。これを大先生は、「大宇宙のご全徳を一つの剣にても天地の呼吸に同化する。息を出す折には丸く息をはき、ひく折には四角になる。」(武産合気 P.76)と教えられているのである。

まだまだ十分には出来ないが、理合いが分かれば後は稽古をして、反省、改善していけばいいと思っている。