技をつかうに当たっていろいろと法則がある。手と腹を結んで、腹で手をつかう。体の内で技を掛ける際、つかう主な部位は手、足、腹であるが、つかう順序は腹、足、手となる等であるが、この法則によって、大きな力が手にあつまり技が効くことになる。
技をつかう際に最初に体の中心にある腹をつかわなければならないが、腹をつかう、それも最初につかうとはどういうことなのかを研究してみることにする。
手と腹を結んで、腹で手をつかうのは、体重(体の重さ)を腹に集めてその体の力を手に集めるわけだが、そのためには、合気道の思想と技 第696回『魂を上に魄を土台に進むための赤玉白玉』に書いたように、玉の移動によって体の重心を移動しなければならない。その為には腹を∞につかわなければならないことになる。しかし、これは腹をハワイアンダンスのように動かすことではない。武道であるから、外からは見えず、察知されないようなつかい方をしなければならない。
腹を∞にするためには、股関節を∞につかわなければならない。そのためには、股関節を下記の図のようにつかうのである。