【第687回】 食べ残しの大罪

万有万物は、宇宙の意志に従って宇宙完成のために生成化育をしている。それ故、万有万物にはそのための使命があり、その使命を果たすべく一生懸命に生きている。

人は今や地上の頂点にあるわけだが、人は動物や植物を頂いて生命を維持し、そして使命を果たしている。肉や魚や野菜、果物を食べて宇宙完成に貢献している。人に食された肉や魚や野菜、果物は人の体に入り、その食べた人が使命を果たすべく働く。つまり、食べて貰った人が使命を果たすよう栄養やエネルギーを供するのが彼らの使命だったことになる。

しかし、もし食べようとした食べ物が、食べられずに食べ残され、捨てられたりすれば、その食べ物たちは、宇宙完成のための使命を果たせなかったことになる。食べ残されて捨てられた食べ物たちは、本来は有難がれ、感謝されて食されるわけだが、ゴミという不名誉な呼び名で処理されてしまう。その憤りと悲しみも計り知れないが、宇宙完成の生成化育に携わる使命を果たせなかったことを更に嘆いているはずである。
それ故、もし、体調や何かの都合で食べ残しをしてしまった場合は、心からそのお詫びをしなければならない。

食べる時は、生命維持のために食べられる事に感謝し、美味しく頂ける事に感謝し、命を頂くことにお詫びし、そして生成化育を共に頑張ろうと念じる。
生成化育を共に頑張ろうと念じれば、食べ物としての動植物だけでなく、万有万物は宇宙完成を共に生成化育して頑張る仲間となる。人が上で動植物は下ということはなくなる。 

誰でも食べ物なしでは生きていけないし、使命も果たせない。食べ物に感謝し、食べ物と一緒に使命を果たすつもりで食し、食べ物を悲しませないように食べ残しがないようにしなければならない。食べ残しは大罪である。