【第686回】 大先生の思い出(前編)

合気道は大先生の教えに従って精進しなければならない。合気道人口はますます増えているようだが、大先生を知っている稽古人はどんどん減っており、今や貴重価値と言っていいだろう。

合気道を学ぶ者はだれでも、大先生の事を少しでも知りたいと思っているはずだが、大先生が昇天されて50年も経ってしまうと、大先生を知る人が少なくなってしまったこと、また、知っている人でも記憶が少しずつ薄れていき、忘れたり、勘違い等をするようになるから、大先生を知ることが段々難しくなるのである。

そこで今回は、私の大先生の思い出で、大先生のほんの少しの一面を紹介したいと思う。大先生と稽古をさせて頂いた期間は5年ほどだったが、大先生にはいろいろな事を教わったということが、今になると分かる。それを思い出すままに書いてみることにする。

<続く>

余り長すぎるのでここで区切ることにし、この続きは次回『第687回 大先生の思い出(後編)』とする。