人間の細胞は60兆あり、それは常に生まれ変わっているという。細胞は、臓器によって生まれ変わる周期が違っている。胃腸の細胞は5日、心臓細胞は22日、肌の細胞は28日、筋肉と肝臓は2カ月、骨が最長で3カ月周期という。従って、この生まれ変わりの新陳代謝が正常に働けば、人間の身体は3カ月で全く新しく生まれ変わることになる。
しかし、新陳代謝が正常に働かないこともあるし、働きが悪い場合もある。それが高じると、調子がわるくなったり病気になるのだろう。
そうならないように新陳代謝を正常に働かせたり、高めたりしなければならない。そのために食生活、運動、ストレス、生活の内容などで、バランスをとらなければならないだろう。
合気道の稽古は、とりわけ適度な運動になるので、新陳代謝を高めるはずである。特に、汗をかくのがいいようだ。汗をかくということは、新陳代謝の活動そのものであるとも言われぐらいである。
稽古をすると、例えば、皮膚が生まれ変わっているのを実感できる。毎日、稽古をやっている場合は気がつかないが、3日以上の間をおいて稽古すると、風呂には毎日入っているのに、稽古の後のシャワーで垢がボロボロ出るのである。風呂では取れないような死滅した皮膚が、稽古によって汗と熱で取れるわけである。稽古で新陳代謝が高まったことによるのだろう。
自分の新陳代謝が良いか悪いかは、自分である程度チェックすることができるようだ。そのためのチェック項目だが、