【第221回】 十字の足

前回も書いたように、技を上手く掛けるには、体を十字に遣わなければならない。
勿論、足も十字で遣わなければならないことになる。
今回は、足を十字に遣うとはどういうことなのか、そして足を十字に遣うために注意しなければならないことを書いてみたいと思う。

十字の足を遣うための足遣いの基本は、

ことである。

次に十字の足の横(平面方向)遣いである。 足が撞木で進むことによって、腰と手先は円を描くことになり、腰と手はとなる。

また、十字の足の縦(垂直方向)遣いは、 が縦に下りるので螺旋になり、そして地から螺旋で抗力が返ってくることになる。

この横に振って出た遠心力を地(縦)に落とし、また上に上がるためには、その上下するクッションの機能がなければならないが、その機能を担うのは、 であろう。
これらの部位を柔軟にし、息(呼吸)に合わせて遣うことが重要である。

足も十字に遣っているかどうか、一度、意識して稽古してみてはどうだろうか。