正面打ちからの打ちで、切られずに体をさばき、そして一教や入身投げなどを自由につかう法則がわかった。
その法則は、右足を動かさずに、左足で体を移動し、技をつかう事である。右足に腰と肩(手)をのせて体を一軸にすると体が自由自在に動けるようになるのである。右足をはじめに動かしてしまえば体は止まってしまうし、技は生まれないということである。
この法則をつかっていると大先生の教えを思い出した。教えの言葉は覚えているのだが、その意味するところが分からなかったのである。この法則で体がつかえるようになったので分かったわけである。
その大先生の教えは、「立ったおりに、右足を動かしてはいけない、左足だけで巡るのである。」である。
これでやると相手が木刀で打ち込んでくるのも容易にさばくことができるし、打ってくる相手に当身を入れたり、太刀を取ることもできるのである。
また、この法則で体をつかうと、自由自在に動く事ができるので技が自由にでる。正面打ち一教、二教、三教、入身投げ、腰投げ、四方投げ等などの他、自由技が出るようになるのである。真の自由技とはこれだと思う。
以前、有川定輝先生の講習会の折、右足を動かさないのと、そこから正面打ちに対する自由技を四つ見せて下さった。勿論、先生は右足を動かすなとかここから自由技が生まれるなどの説明はされなかった。只、私がそう思っているだけである。
当時はその素晴らしさに驚嘆したが、どのように体をつかい、技を出されたのかはさっぱりわからなかった。
その内の二つを示す。(他の二つは上手く撮れていないので省いた)
しかしながら、左足を動かさないでも出来るのである。合気道は右も左も両方つかう稽古をしている。右手だけで技を掛けているわけではないし、左手もつかうのである。右足だけでなく、左足を動かさなくとも出来るのである。
そして分かった事は、この右足というのは両刀を差していた武士の時代の足である。立った際は、右足が必ず前になる足である。この必ず前になる右足を動かすなということなのである。因みに現在は刀を差すこともないので、右足が前に立つこともあれば左足が前になることもある。故に、前足の右を動かさない場合もあるし、左足を動かさない場合もあるわけである。つまり、右足、左足両方でできるということであり、また両方で出来なければならないということなのである。時代が変わるとともに稽古法も変わらなければならないという事である。
因みに、右足を動かさないと左足と体が自由自在になる稽古法がある。抜刀居合である。抜刀居合でこれを稽古するのもいいだろう。