人の体の柔軟性はそれぞれ違う。かたい人もいれば柔らかい人もいる。また、年齢によっても変わってくる。
合気道で技をつかうためには体は柔軟でなければならない。柔らかいだけでも駄目だし、かたいだけでも駄目である。体が柔軟でなければ技にならないし、気も魂も出ない。
若者は子供の頃の柔らかさが残っているので、まだその柔軟性のいくらかが残っているから、鍛錬すれば柔軟になれる。柔軟にしたい体、部位に力を加えればいい。己の体重であったり器具の力である。これは一般にやられていることなので省略する。
しかし、力を加えて柔軟にしようとしても、徐々にその箇所が伸びないようになり、固定してしまったり、力に対して反発するようになる。力による柔軟性への限界であり、柔軟停止ということになる。
そこで登場するのが息である。息によって体を柔軟にするのである。
ここからが合気道での体を柔難にする方法になるはずである。
合気道ではこの息づかいを“イクムスビ”といい、この息づかいで体や部位を伸ばし、拡げ、縮めて必要カ所を柔軟にするのである。イーと息を吐き当該カ所を縦に伸ばし、クーで横に拡げ、ムーで十字に凝結して柔軟にするのである。合気道では技をイクムスビでつかうので体や部位は柔軟になるが、準備運動でもイクムスビでやることもできる。
やってみればわかるが、手の平を柔軟にしようと力んでも柔軟にならないが、息を吐いて、吸って、吐くで手の平をつかえば強力で柔軟な手の平ができる。
息は誰でもしているわけだし、年を取っても続いているわけだから、その息をつかうのは難しくないはずである。イクムスビの息を吐いて、吸って、吐くであるから自然であり、特別に頑張る必要もない。合気道家だけでなく、一般の方にもできる息づかいであり、この息づかいで体を柔軟にすることができると考える。
しかしこのイクムスビの息づかいで体を柔軟にするのにも限界がある。特に、高齢者にその限界を見る。例えば、開脚ストレッチ運動で頭や胸を床につけたり、開脚屈伸運動で腹を床に下ろす事である。腰腹や背骨や股関節などが固まってしまい、ある箇所でそれ以上動けなくなってしまうのである。何とかしようと力んではいるが全然動かない。端で見ていると体を壊さないか、腰を痛めないかはらはらどきどきして見ている。
この傾向はほとんどの高齢者に見るが、若者でもある。
この問題は前述の力では解決しないし、イクムスビの息づかいでも難しい。(但し、次の布斗麻邇御霊がつかえるようになればイクムスビでもできる)
この問題を解決し、かたい体を柔軟にするためには次の方法がある。勿論、これも合気道の教えにあるモノである。
それは布斗麻邇御霊の水火の形と営み(働き)で体を柔軟にするのである。






を言霊の“あおうえい”でつかうのだが、先ほどの問題(腰にぶつかる)を解決してくれるために最大の効果を発揮してくれるのが
である。
開脚ストレッチ運動で説明する。
と結んで息を吐いて地に下ろす
、縦に下ろす
が腹中から背骨を上がってくる
(息を吐くのではない)