【第1001回】 神と共に上達

1000回を目標に論文を書き、稽古をしてきたわけだが、お蔭様でいろいろなことが分かってきたし、技で現わすことが出来るようになった。しかし、上達するためにはまだまだやることがあることも分かってきた。
そこで1000回を境にこれまでと違った上達の方法を取ることにした。勿論、その方法は独善的なものではなく、大先生の取られた方法・過程を追従するものである。『武産合気』や『合気神髄』を熟読すれば明白である。 

これまでの1000回までは、言うなれば、神の教えを学んできたと言える。宇宙の法則を学び、身につけ、技にしたということである。勿論、これからも神の教えを学んでいかなければならないが、1000回以降は神と共に上達していきたいと考えている。これから神様にお願いするわけだが、その神様は、「天之叢雲九鬼さむはら大神が下って、建速須佐之男大神のみ働きにご一体になられた。この神は合気の道にくい入りくいこみくい止って、血脈の如く合気をなす人の体に結び付いておられるのであります。」(武産合気 P.61)にあるように、合気の神様である天之叢雲九鬼さむはら大神、建速須佐之男大神や私の守護神である天照大神等と考えている。
更に大先生は、「須佐之男の大神、建御雷の大神、経津主の大神、速武産の大神、猿田彦の大神を奉じ、天地八百万の神など、総動員のもとに合気道は完成されていくのである。」(合気神髄P.143)と言われているので、八百万の神が手伝って下さるはずである。どんな神様が来られるのか楽しみである。

「大先生の力はすべて神より来る力であります故に衰えることなく七十余才の今日も、指一本で若者は押えられてしまうのです。」(武産合気 P.35)
また、大先生が神と共にあったことを示す言葉がある。「私は何時如何なる時、どんなことをしかけられても平気です。生き死にの執着が全くない。このまま神様におまかせなのです。剣を持って立つ時ばかりでなく、常に生きる死ぬるの執着を断ち、神さまにおまかせの心でなければならない。」である。神様と共にあったことがわかる。

神さまとの関係はこれで終わりではなく次に進むことになる。出来る出来ないではない、挑戦あるのみである。それでは神と共に上達する次の上達の段階・次元は何かといえば「神になる」ことである。大先生は晩年「私は神懸かりとは違う。神そのものなのです」と言われていた。当初は肉体を持った人間が、神などとはおかしいと思っていたが、今はそれは可能性があるし、挑戦する意味があると考える。勿論、容易ではないはずである。大先生のお話によると、自分の分身や光の玉と戦い勝利したわけだが、それは神への試験であったのではないかと思う。つまり、神との試験を合格しなければならないということである。よほどの修行をしなければ神にはなれないということである。
また、大先生が人から神になった瞬間が語られている。大先生は何事も神様にお伺いを立てておられたが、或る時、大先生が神様にお伺いを立てると、神さまは「もう神に聞く必要はない。自分の思うままにせよと」言われたという。つまり、大先生が神になられたという事なのである。

神になるということは神業をつかうということである。神は魂でもあるから魂の学びにもなる。つまり、合気道の最終の到達点となるわけである。

今回の論文のテーマは、神と共に上達しなければならないということと、その上達には三つの段階があるということである。
1)神の教えで上達する 
2)神と一緒・神のサポートで上達する 
3)神になって上達する
であり、1001回以降は、まずは2)神と共に・一緒に上達していきたいと考えている事である。そして何とか神への挑戦をしたいものである。